脳と心が軽くなる-スモールステップは小さな報酬-
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
新しい年が始まって、少しずつ日常のリズムが戻ってきましたね。
この時期になると「今年は何か新しいことを始めたい!」
そんな気持ちが自然と湧き上がってくる方も多いのではないでしょうか。
今日は、「小さな新しいこと」がもつ力についてお話ししたいと思います。

新しいことは脳が元気になる
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのブンゼック博士らの研究では、新しい刺激は学習能力を高め、記憶力を向上させることがわかっています。
私たちの脳は新しいものに出会うと、「何か良いことがあるかもしれない」という期待を抱きます。
この期待によって、脳の「黒質/腹側被蓋野」と呼ばれる部位が活性化し、脳のやる気スイッチを入れるドーパミンが放出されやすくなります。
毎日の中のちょっとした「面白そう」「気になる」という気持ちは、そのまま脳の活性化につながるということです。
反対に、同じ景色・同じ行動・同じ選択ばかり続くと、脳は「報酬のない刺激」と判断し、反応が鈍くなってしまいます。
ちょうど良いのはちょっとの新しいこと
「新しいことをする」と聞くと、転職・留学・資格取得といった大きな挑戦を想像しがちですよね。
ですが、脳が喜ぶのは「少しだけ頑張ればできる」レベルの新しさです。
たとえば、
- いつものカフェで頼んだことのないメニューを選ぶ
- 帰り道をひと駅手前で降りて歩いてみる
- 普段読まないジャンルの本を1章だけ読んでみる
- SNSの投稿に、いつも使わない言い回しを混ぜてみる
- 職場で普段話さない人に「お疲れさまです」と声をかけてみる
どれも時間もお金もかからず、今日から始められることばかりだと思いませんか。
大切なのは、
ゼロから新しい世界をつくることではなく、
今ある日常からほんの少しだけズラしてみること。
小さなズレが、新しい刺激として脳をポジティブに活性化させてくれます。
無理のないスモールステップが続けやすい
観葉植物を育てるとき、最初から毎日たくさんの水をあげても、かえって弱らせてしまいますよね。
少しだけ日光に当てる、
週に一度だけ水をあげる、など
植物が無理なく受け取れる刺激が大切です。
私たちの脳も同じで、大きな変化よりも「無理のない小さな変化」のほうが育ちやすいです。
小さな刺激が、気づかないうちに毎日のエネルギーになっていきます。
ちょっぴり新しいことを始めよう!
新しいことというと大げさに感じるかもしれませんが、脳が活性化するのは ハードルの低い新しさです。
・ほんの少しだけ違う選択をしてみる
・気になっていたことを試してみる
・知らない景色をひとつ増やしてみる
いきなり大きな変化を望むのではなく、気軽にやれそうなことから始めてみるのがおすすめです。
ちなみに私は健康を意識して、純リンゴ酢生活をスタートしました。
本当はハードな運動を取り入れたいところなのですが、続けられる気がしないので気軽に始められるリンゴ酢から始めてみました。
(リンゴ酢ではなく純リンゴ酢なのがこだわりです)
どうやったらおいしく飲めるのだろう、と試行錯誤するのが日々の楽しみになりつつあります。
皆さんも、今日できそうな「小さな新しいこと」。ぜひやってみてくださいね。















