自己肯定感を上げるコツ
こんにちは。カウンセラーの小川です。
最近、遅ればせながら『No-No-Girls』というオーディション番組を観ています。
ガールズグループを作るためのオーディションですが、ノーノーガールズ、主に今まで日本の芸能基準からノーを突きつけられてきた人、また自分自身にノーを突きつけて来た人に対して門戸を開くものでした。
誰かに否定された経験、また自分で自分を否定している、というワードに共感する人はおそらく多いと思いますし、カウンセリングの中でも自分自身の自己肯定感やお子さんの自己肯定感が話題に上がりやすいので、今日のテーマにしました。
自己肯定感とは
そもそも自己肯定感とはなんなのか。自己肯定感は自尊感情とも言い、自分自身を価値あるものとして尊重する感覚のことを言います。
「自分自身を価値あるものとして尊重する」という言葉自体が大げさに聞こえたり、いやー無理かも、という気分になる方もいるのではないかと思いますが、価値あるものとして尊重するとまで言えなくても、まず自分のことを否定しないことからだよね、と思っています。
よく自分大好き人間(に見える人)を見て「自己肯定感高いね」などと言うことがあると思いますが、そこまでを目指さなくてもいいのです。
スモールステップという考え方がありますが、もし自分や近しい人の自己肯定感を上げたいと思ったら、最初は否定しないことから始めてみてはいかがでしょう。
自分のことを好きかどうかはさておき、自己肯定感を上げる第一歩は自己否定をしない、と考えると、自己肯定感をあげるハードルも下がるのではないでしょうか。
自己否定をやめるには
そんなこと言っても、失敗したり、思うように行かなかったり、怒ったり、イライラをぶつけてしまったり、失礼なことしてしまったり、嫌われた気がしたり、勇気が出せなかったり、頑張り切れなかったり、美人でない、太っている、そういう自分をどうやって否定しないでいられましょうか。とも思いますよね。
ただ裏を返せば、成功者で、いつでもうまく行っていて、穏やかで、好かれていて、美しくて、という自分でないと肯定できないとしたら、自己肯定感を上げていくのは困難すぎませんか。
自分を否定しないコツとしては、「良い意味で開き直る」ことだとこっそり考えています。「まぁいいか」を口癖にするとメンタルに良いという説は聞いたことがあるかもしれません。
- 怒ってしまった⇒まぁいいか。
- 嫌われたかも⇒まぁいいか。
- わたし太ってる⇒まぁいいか。
などなど、「まぁよくないよ」とすぐに思い直してしまいがちですが、少し心が軽くなる気がしますし、自分を否定しすぎることを防げます。
注意点としては、他者から指摘された時や仕事上のやり取りですぐ開き直ってしまうと、ネガティブな評価を受ける可能性が高いので、できればあまり迷惑を掛けないようにこっそり開き直ってもらえるといいなと思います。心の中で、「まぁいいか」と呟いてみてください。自己否定をしないコツです。
自己肯定感が低くなった原因
さて、なぜわたしはこんなに自己肯定感が低いのだろう、と考えたことはありますか。
ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、自分より明らかに出来ていなさそうな人がなんでこんなに自己肯定感が高いの?ということがありませんか。
自己肯定は正解不正解ではないので、90点の人と40点の人がいて、90点の人の方が自己肯定感が高いということではないからです。
90点とっても、10点も足りない私はダメだ、と落ち込む人と、40点とって、40点もとれていると肯定的に考える人がいます。
どちらがいいとは言いませんが、過ごしてきた環境や経験、そこに性格が加わっていると考えられます。
ずっと「あなたはできない」と言われていると、自分はできない人間だと思ってしまいます。
なので、自己肯定感が低いのはあなたのせいではないんですよ、とお伝えしたい方はたくさんいます。
自己肯定感が低くなった原因を、これまでの環境や経験から掘り下げていくと、何も否定することはなかったんだということに気づけることがあります。
そこからは、新たに今のご自身に対して、肯定を積み重ねて行ければ少しずつ自分のことを価値あるものとして捉えられるようになっていけると思います。
自己肯定感を上げるコツ
自己肯定感を上げるコツについては様々な記事があると思いますが、ここではあえて2つだけ挙げさせていただきます。
- 自分を否定しない
- なぜ自己肯定感が低いのかを振り返ってみる
もちろん他にも取り組めることはたくさんあります。毎日良かったことを3つつけていく「いいこと日記」はおすすめですし、小さな成功体験を積むことも大切です。
ただまず上の2つについて考えてみてください。どんな時に自己否定をしているかも考えてみるといいと思います。
このようなテーマはカウンセリングの中でも取り扱えますので、遠慮なく仰ってくださいね。
よい一日をお過ごしください。